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スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集 [音楽]

スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集をほぼ全曲聴いた。「ほぼ」の理由はあとで。1,2番を聞いてベートーヴェンの古典的な曲を古典的に演奏と書いた。1,2番はそれで良しとして3番以降の曲もきわめてオーソドックス、古典的。全曲頑固なまでにインテンポ、スコアどおりの強弱。スウィトナーのモーツアルトは当時定評があって特に33番はすばらしい演奏だ。どこにもよどみなく流麗な演奏。でも私にはハフナー以降の曲、特に39番、40番、ジュピターは物足りなかった。
40年前の東ドイツでは第一人者、日本ではN響を度々指揮し、人気のあった指揮者だった。ベートーヴェンをどう演奏していたのかと思い図書館から借りてきた。ベートーヴェンの音楽、あのやや押し付けがましいところのある音楽を、ここでは何の色もつけ加えず、そのまま出してきた演奏。ネットのレビューでは肯定的な感想が多い。
社会主義国家の当時の東ドイツ、クラシック音楽が広まりつつあった日本では、個性的な演奏よりも模範的な演奏がもてはやされたのかと思う。聴いていて興奮や熱狂からは程遠く、眠気を禁じえない。「ほぼ」の理由はここにあり。1980年ごろの録音で、クライバー、ウィーンフィルの5番、7番よりも新しい演奏ということになる。


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