4月28日緑森定期巡回と畑の様子 [昆虫]
4月28日午前は緑の森博物館の定期巡回に参加した。博物館のスタッフはベテランの柳下さん。ボランティア会からは私以外に女性2名が参加、天気も穏やかで、にぎやかに楽しい巡回となった。私が巡回の記録係となったが、春の盛りで多くの植物、昆虫、野鳥が見られ、リストは100種類を超えていた。歩いたのは案内所からトンボの湿地を経て雑木林広場の東屋で一休み。ボランティア会管理地の前を通って西久保湿地に下り案内所に戻るコース。柳下さんは昆虫に大変詳しくいろいろと教えて頂いたので、昆虫を主に記録する。
そう書きながら初めに見つけたのは案内所の近くギンランだった。ラン科の花を見つけると不思議にうれしい。この日は3か所で1本ずつ見られた。
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一見昆虫に見えないのはイチモンジカメノコハムシ。触角と足を閉じているのでどちらが頭なのかわからない。外縁の透明部分に切れ目がある方が頭なので2匹は交尾中だったのだろうか。
ヒラタネクイハムシはスゲの花に集まるらしいが、この植物はスゲではない。この日スゲの花はあちこちで見られた。
クチナシグサは果実がクチナシの実に似ている半寄生の植物。小さな目立たない花だが、どこにでもある花ではない。
一見カミキリムシに見えるジョウカイボンは肉食性の昆虫。
クロハネシロヒゲナガはヒゲナガガの一種でこの日あちこちで見られた。長いひげを揺らしながら飛ぶ姿はかなりユニークだが、かなり飛び難そう。すぐに鳥に見つけられ食べられてしまいそうだ。どうしてこの姿に進化したのか不思議だ。メスへのアピールなのかというのが柳下さんのご意見。
ヒラタアブの一種。ヒラタアブは花の蜜を吸うので人を刺すことはない。西久保湿地まで降りるとたくさんのチョウが見られた。
ベニシジミ
スジグロシロチョウ
ヒメウラナミジャノメ
ウスバシロチョウ
ほかにアオスジアゲハ、キアゲハ、ツマキチョウなども見られた。
予定の時間を大幅に超過して12時半に案内所に到着。
記録したリストはこちら
午後からは妻と新しく借りた畑で農作業をした。
これは水汲みバケツ、ひしゃく、選定ハサミと鍬やスコップを入れるため、先週作った道具入れ。ツーバイフォーと12mmのコンパネで頑丈に作った。
長い柄は後ろに突き出して収納する。この部分はのちほど塩ビシートで雨が当たらないように覆った。
牛糞堆肥をすきこんだ畝に野菜の苗を植え付けた。
これは左からゴーヤ1本とトマトとキュウリを3種類ずつ。
この畝はシシトウとパプリカ
ここにはハグラウリとニラ。ウリとニラは一緒に植えると相性がいいらしい。
これは前の畑から移植したアスパラ。今年は無理と思うが来年には期待したい。
スイカ用の畝を立てた。畑のこの辺りは粘土質の土が多いため、水はけのよい場所が好きなスイカ用に大量のさらさらの土をふるって入れ替えたが、翌日は筋肉痛。元肥は自宅でできた堆肥を入れた。
インゲン、エダマメ用の堆肥入れと畝作り、雑草堆肥用の堆肥入れの製作など、仕事はまだたくさんある。
緑の森博物館定期巡回(2022_4_21) [植物と昆虫]
2022年4月21日、緑の森博物館定期巡回に参加した。八幡湿地から狭山湖外周道路にでて、つづら折りの新園路を下り、比良の丘を越えて八幡湿地に戻るコースを博物館の青野さんに同行した。春爛漫の狭山丘陵の様子を記録する。
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位置情報も入っています。一部の写真は別に日に撮影しました。
博物館案内所のわきのウワミズザクラが満開。
八幡湿地に移動すると、シュレーゲルアオガエルの声がする。田んぼの水の中にはニホンアカガエルのオタマジャクシがたくさんいた。
青野さんによるとこのオタマジャクシには背中に黒い点がある。ヤマアカガエルにはそれがないのでこれはニホンアカガエルと判定される。
水面にはアメンボがいた。体が小さいのでまだ幼虫なのだろう。
土手にはタンポポがたくさん咲いていた。外来種の西洋タンポポが多いが、額片が反り返らない関東タンポポも見られた。
八幡湿地周辺でほかにカラスノエンドウ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、スズメノテッポウ、スズメノカタビラ、イヌガラシ、オニタビラコ、ヤブタビラコ、オオイヌノフグリ、フラサバソウ、キュウリグサなどが開花していた。
コメツキムシを見つけた。シモフリコメツキと思われる。
外周道路にでてコバノガマズミ
シロダモの新芽
サルトリイバラ
を見た。シロダモの新芽の手触りは高級なビロードのようだった。
新園路から比良の丘にかけて、オトコヨウゾメ、チゴユリ、ホウチャクソウの花が見られた。
オトコヨウゾメとは妙な名前だが花は美しい。
チゴユリの花はふつう一つだがこの株は二つ咲いていた。
ホウチャクソウのホウチャクとは寺院の軒先につるす大型の風鈴(宝鐸)のこと。
比良の丘への登り坂にヤエムグラがたくさんあった。咲き始めの小さい花はつき方が面白い。
コガタルリハムシはギシギシをもっぱら食べる。
ウマノスズクサ
マユミのつぼみ
比良の丘から下った民家の庭に咲いていたイカリソウ。花だけでなく葉も美しい。
マルバスミレ
イチリンソウ
クロモジの花
鳥はコゲラ、メジロ、ヒヨドリ、ガビチョウ、キジバト、カワラヒワ、ヤブサメ、ウグイスなどの声を聞いた。ヤブサメの声は「シッシッシッ‥‥」とか細い高周波の声で、高齢者には若い人ほど聞き取れなかった。
この日の午前中は暑くも寒くもなく快適な気温で春の盛りの動植物を観察できました。博物館の青野さんは植物、昆虫、野鳥なんでもOKの博識でいろいろと教えていただき、新しい発見が数多くありました。本当にありがとうございました。
庭のチューリップと新しい畑 [畑]
この空き地ですみれを見つけた。たぶん学名Viola Mandshuricaの和名スミレのすみれだろう。この辺りではあまり見ない種類だ。
耕作地にあった株は畑の外に移植しておいた。
実はこの畑は、1970年代までは田んぼだったところに椿峰の造成ででた残土を入れて、畑にしたらしい。自宅の近くにも田んぼを埋めて住宅地にした場所があるが、ここは市街化調整区域なので家は建たない。このスミレは椿峰にあったものが残土とともに運ばれてきた、生き残ったのだろうか?
今後どのような畑になっていくのか乞うご期待。
緑の森博物館園路巡回 [植物]
緑の森博物館の園路巡回に行ってきた。
中尾さんによる公式記録はこちら
自宅から緑の森博物館まで徒歩で1時間と少し。途中で目にとまったのがこちら。
休んでいただけなのか、巣穴なのかはわからないが、垂直の壁なのでヘビはまず登れないだろう。
春の野は花盛りでスミレはタチツボスミレ、マルバスミレ、ニョイスミレの3種類を見つけた。
里のソメイヨシノはそろそろおしまいだがヤマザクラは見ごろ。
とはいっても葉が同時に出るのでソメイヨシノのような華やかさはない。ほかに木の花はアケビ、ニワトコ、アオキ、エノキの花が見られた。
アケビ
ニワトコ
エノキ
去年の秋に見に行った、新国立劇場でやっと上演されたワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」にはニワトコのアリアというのがある。第二幕で主人公のハンスザックスが「ニワトコのいい香りだ。優しく、生命力にあふれている!この香りを吸い込むとリラックスして、詩的な気分になる。」(オペラ対訳プロジェクトから引用)と歌う。
ちょっと今咲いているこの花のイメージとは合わない気もするが、実はヨーロッパではこの花からシロップや酒を造ったり、薬草としても利用されるらしい。日本語でもニワトコは「接骨木」と書くので薬草としての利用はあったのかもしれない。
そろそろまたオペラを見に行きたくなってきた。
巡回を終わって案内所の前の水鳥の池を見ると去年根元が腐って池に倒れこんだヤマザクラに花が咲いていた。
花のついた枝と幹は根からは離れているのだが、池の水につかっているため生きのびて花まで咲かせたらしい。サクラは全体に独特のかおりがあるため腐りにくい(桜の葉はなかなか堆肥にならない)のが良かったのか。もし根付いたら緑森の新しいシンボルツリーになりそうだ。
帰り路ではニリンソウやカタクリの花を見ることができた。
比良の丘は花盛りだった。
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タグ:ニワトコ
わに塚の桜と霧訪山(きりとうやま)
3月末で会社を退職し、悠々自適となったので、しばらく更新してなかったブログを久しぶりに更新する。
4月1日信濃川島への途中、韮崎で中央高速おり、わに塚の桜を見に行った。
あいにくの曇りの天気だったが花はちょうど見ごろを迎えていた。残念なのは富士山をバックにするとどうしても送電線が重なってしまうこと。いったい誰がこの場所に送電線を通すことにしたのか。
大きな写真はこちらから。
翌日は霧訪山に登った。北アルプスや八ヶ岳はまだ一般的な登山シーズンでない今、手軽に登れる霧訪山は人気のようでたくさんの登山者に出会った。頂上からは北アルプスの山々が一望できた。
穂高と槍ヶ岳
八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスも展望できたが午前中は逆光となる。早朝に登れば赤く染まった北アルプスが見えるのでは。次回は挑戦したい。