みどり森 定期巡回 [植物と昆虫]
7月14日緑森の定期巡回で見つけたものをまとめた。
オオムラサキの羽は園路上に落ちていたもの。とてもきれいな状態で落ちていたので、羽化直後にカラスなどに襲われたのではと思う。
ヤブカンゾウはあちこちに咲いていた。ヤブカンゾウのつぼみや花はおいしく食べられるが、園内での採取は禁止。
はじめスズメバチかと思ったがよく見ると違う。ベッコウクモバチ
ウマノミツバ
ギンツバメ
地域によってはレッドデータにある希少種らしい。
オオバギボウシの花。本当に大きな葉があり、その上にきれいな花を咲かせていた。
ずっと探していたオオバノトンボソウをやっと見ることができた。トンボに見立てられているが、気品あるランの花。
マメコガネ
小さいのでマメコガネなのかマメ科植物が好きだからか。
マドガ
春に見たのとは形が少し違う。
トホシオサゾウムシ
どこがどうなっているのか?
緑の森博物館定期巡回(2022_4_21) [植物と昆虫]
2022年4月21日、緑の森博物館定期巡回に参加した。八幡湿地から狭山湖外周道路にでて、つづら折りの新園路を下り、比良の丘を越えて八幡湿地に戻るコースを博物館の青野さんに同行した。春爛漫の狭山丘陵の様子を記録する。
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位置情報も入っています。一部の写真は別に日に撮影しました。
博物館案内所のわきのウワミズザクラが満開。
八幡湿地に移動すると、シュレーゲルアオガエルの声がする。田んぼの水の中にはニホンアカガエルのオタマジャクシがたくさんいた。
青野さんによるとこのオタマジャクシには背中に黒い点がある。ヤマアカガエルにはそれがないのでこれはニホンアカガエルと判定される。
水面にはアメンボがいた。体が小さいのでまだ幼虫なのだろう。
土手にはタンポポがたくさん咲いていた。外来種の西洋タンポポが多いが、額片が反り返らない関東タンポポも見られた。
八幡湿地周辺でほかにカラスノエンドウ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、スズメノテッポウ、スズメノカタビラ、イヌガラシ、オニタビラコ、ヤブタビラコ、オオイヌノフグリ、フラサバソウ、キュウリグサなどが開花していた。
コメツキムシを見つけた。シモフリコメツキと思われる。
外周道路にでてコバノガマズミ
シロダモの新芽
サルトリイバラ
を見た。シロダモの新芽の手触りは高級なビロードのようだった。
新園路から比良の丘にかけて、オトコヨウゾメ、チゴユリ、ホウチャクソウの花が見られた。
オトコヨウゾメとは妙な名前だが花は美しい。
チゴユリの花はふつう一つだがこの株は二つ咲いていた。
ホウチャクソウのホウチャクとは寺院の軒先につるす大型の風鈴(宝鐸)のこと。
比良の丘への登り坂にヤエムグラがたくさんあった。咲き始めの小さい花はつき方が面白い。
コガタルリハムシはギシギシをもっぱら食べる。
ウマノスズクサ
マユミのつぼみ
比良の丘から下った民家の庭に咲いていたイカリソウ。花だけでなく葉も美しい。
マルバスミレ
イチリンソウ
クロモジの花
鳥はコゲラ、メジロ、ヒヨドリ、ガビチョウ、キジバト、カワラヒワ、ヤブサメ、ウグイスなどの声を聞いた。ヤブサメの声は「シッシッシッ‥‥」とか細い高周波の声で、高齢者には若い人ほど聞き取れなかった。
この日の午前中は暑くも寒くもなく快適な気温で春の盛りの動植物を観察できました。博物館の青野さんは植物、昆虫、野鳥なんでもOKの博識でいろいろと教えていただき、新しい発見が数多くありました。本当にありがとうございました。